本当は映画について書こうと思ったのだが、どうも気力がわいてこない…
このところ。土日はいつもこんな感じだ。
自分で自分がいやになる…
そこで、こういうとき、心に効くモーツァルトを。
いろいろあるが、おすすめは「Ave Verum Corpus」。
3分ほどの小品であるが、天上のものかと感じさせるその美しいハーモニーは、僕を丸ごと癒してくれる。
iTMSで探すと、見つかりました。
Philips (1993/11/09)
指揮は、あの有名なテナー、ペーター・シュライヤー。
合唱部でテナーだった僕の尊敬する人でもある。
これは買わないわけにはいかないでしょう。
「戴冠ミサ」「証聖者の荘厳晩課」とのカップリングである。
両方とも有名な宗教曲で、しかもシュライヤーの知的で、なおかつ声がしっかり立っている演奏が気に入った。
CDの最後に、心安らぐ音楽が流れてくる…
Ave, ave, verum corpus, natum de Maria virgine,
Vere passum, immolatum in cruce pro homine;
Cujus latus perforatum unda fluxit et sanguine,
Esto nobis praegustatum in mortis examine.
いつも愛しい真の御身は、処女マリア様からお生まれになりました。
全ての人の身代わりとして十字架に付けられ苦しみを受けられました。
その身を突き刺され血が滴りながれそして血に染まりました。
神の審判を死をもって私たちにお示しになりました。
僕は別にキリスト教徒ではないが、この詩の内容の凄まじさと、それをこのような美しい音楽で昇華させてしまう、その精神に感嘆してしまう。
すべてを引き受けて、天上に行った彼に、だからこそ全てを預けるというこころになれるのだろう。
僕も、そういうこころになれれば、あるいは楽になれることもあるかもしれない…
でも、僕のこころは少し疑い深くて、素直じゃないから
せめて、モーツァルトの音楽がこんなこころを清めてくれますように
なんということもなく、満たされない夜に
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