Cars(Pixer)

Pixer Cars今年も家族全員が揃う盆休みは、ほんの4日ほど。
この貴重な休みをどう過ごすか、あまりむずかしく考えても仕方がないので、そのときの気分でゆったりペースでいこう。
ということで、ふと思い立って、子ども達と映画を見に行くことにする。あまりにも暑かったので、外で遊ぶ気分になれなかったのが正直なところかな(^^)
で、何を見るかだが、「ゲド戦記」を見ようかとも思ったのだが、最終的にピクサーの「カーズ」に決定。こちらの方がきっと内容的にもストリー的にも、子ども達にも理解しやすいだろうからだ。
これまでのピクサー作品とはちょっと毛色が違って、スピード感あふれる場面展開、逆に言えば「軽い」感じの演出に、まあこの程度かと思って見ていたのだが…
元弁護士のサリーが、仕事に走り続け、疲れ切って「ラジエター・スプリングス」という街にたどり着き、そこにいる人々に心癒されたこと。
ドックは実はもとレースチャンピオンのハドソン・ホーネットなのだが、クラッシュが原因で「無用」の烙印を押されたこと。
高速道路の開通で、ルート66はさびれ、ラジエター・スプリングスは地図から消えかけていること。
それでも、そこに住む人々(車達)は、かつての夢を捨てずに生きていること…
単なる車達の話が、どんどん人間ドラマになっていく…
このあたりから、ぐんぐん、画面に吸い込まれていってしまった。


主人公のマックウィーンは、天才ルーキーなのだが、自分の力を過信し、どんどん仲間を失っていく。
それでも、自分の力だけで勝てると思っているのだが…
たまたま迷い込んだラジエター・スプリングスの街で出会った車達との交流の中で、少しずつ目を開いていく。
これまでは「速い」「強い」ということだけでちやほやされていたのに、この街の連中はそんなことに少しも価値を置かない。
「ちゃんとつきあってくれるか」、そのことが何よりも大切。
そして、メーターという親友ができ、サリーとの淡い恋を経験し、ドックの深い絶望感を知り…
そして、マックウィーンは「速く走り、勝つこと」よりも大切なことを見つけていく。
これ以上書くと、ネタバレになるので、このあたりでやめておくが、大人が見ても十分楽しめ、自身を振り返ることのできる映画だ。
さすが、ピクサーのアニメは伝えたいものが明確だし、同時に、生きることのすばらしさを感じさせる。
このあたりが、何度見ても飽きないゆえんだろう。
ところで、このアニメの原題は「Route 66」だったそうな。でも、有名なTV番組とタイトルかかぶるので、変更になったとのこと。
確かに、映画の中でルート66が重要な意味を持っている。
流れくる「Route 66」がまたいい味わいを出している。
この曲はこれまでいろんなアーティストがカバーしてきたが、iTMSJをいろいろ探して、いいものを見つけた。
ロックなリズムと、ギターのリグが、映画の躍動感にぴったりだ。
よければ、一度聴いていただきたい。

Jason & The Scorchers - Still Standing - Route 66“Route 66″(「Still Standing」 Jason & The Scorchers)

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