ファルージャで今、何が起きているか

米軍がイラクのファルージャに総攻撃を始めてから、2週間が経とうとしている。
イラク情勢(asahi.com)
避難していない民間人が、まだ5万人以上残っているといわれる中で、アメリカの爆撃が始まり、市内は惨状を極めると聞く。
あちこちに転がる死体…。収容されることもなく、腐敗し、鳥や野犬がついばんでいるという。
その死体を踏みにじって進む、米軍の装甲車。
電気も水道も止まり、病院も破壊され、食料もなく、負傷者は手当を受けることもできずに死んでいき、子ども達弱者が飢えに苦しんでいる。
赤新月社(赤十字社)の救援活動も許可されず、このままでは罪のない人々を見殺しにするしかない。
現地ジャーナリストの話では、少なくとも2000人以上の民間人が、これまでの攻撃で殺害された模様だ。
多くのイラクの人たちは、安全であるはずのモスクへ避難していたそうだが、それまでもアメリカはどんどん破壊しているという。その攻撃の被害者も多い。
また、そのモスクで、アメリカ兵が無抵抗の負傷者を射殺している映像が報道され、世界の批判にさらされている。
アメリカはどこまで、国際人道法違反の戦争を続けるのか。
そして、我が国日本は、いつまでこんな国にしっぽを振ってついていくのか。
折しも、自民党憲法調査会が憲法改悪案を発表した今、日本は大きな曲がり角にきている。
自民が憲法改正素案 「自衛軍」設置、女性天皇は容認(asahi.com)
この国の進路を決めるのは、僕たち国民1人1人だ。
多くのBlogでこれらの問題を論じられている。それらの声がもっと大きくなり、お互いに手をつなぎ合っていけば、きっと国を変える力になるに違いない。
それを信じて、これからも行動していきたい。

9 個のコメント

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  1. 忘れたくないもう一つの現実

    世界には冷酷な現実があふれているって本当か? 皆が冷酷なわけはない。 周りを見

  2. TBありがとうございました。
    状況の深刻さとは裏腹に、ニュースにファルージャを目にすることがめっきり少なくなりました。
    チェチェンも然り、アフガニスタンの不安定化も然り。
    ニュースからは無視されても、気にとめ、知ろうとしていきたいと思います。

  3. 無力と戦う夜—ベトナムからファルージャへ

    僕はベトナム反戦の世代ではない。 幾度となくその世代と一緒にされ(若いと一緒らし

  4. ファルージャ総攻撃 「もう誰も死なないで」

     7月、人質事件で脚光というよりもバッシングを浴び続けた高遠菜穂子さんや今井紀明

  5. これが掃討とされていて、積極的に殺していくことが正当化されているわけです。もし、虐殺ならば、この総攻撃の成功を願うリーダーのもとにいて、沖縄からかなりの海兵隊を送り込んでいる国に生きる私たちは、罪なきいのちやそこで生まれてくるいのちに何を言えるのでしょうか。

  6. ファルージャの”壊滅的な状況”

    Aljazeera.Netで「ファルージャの”壊滅的な状況”」という記事が出ています。「6日間にわたる米軍主導の猛攻撃はファルージャの市民たちを壊滅的にした。そしてイラク北部の都市モスルでの戦闘を刺激した。」ということです。その他にもいろいろなことが報道されています…

  7. 無力と

     TONEさんのブログに最近のファルージャの記事があって、高遠さんの最新アップにもサイトだけが記されています。それで、この記事を書いています。
     そのサイトは「ファルージャの写真」です。傷ついた方、亡くなった方の写真が多数ありますので、ショックを受ける…

  8. TBしました。
    近日中にリンクも張りますのでよろしく。

  9. みなさん、コメント・トラックバックありがとうございます。
    >FAIRNESSさん
    マスメディアって、ホント情報を操作しますね。
    イラクの問題で実感しました。アメリカの視点に立った情報しか流さない…
    その中で、いろんなソースからニュースを手に入れて、真摯に考えているFAIRNESSさんのBlogを初め、多くのBlogを知り、日本もまだまだ捨てたものではないと、希望を持てました。
    >tamyさん
    おっしゃるとおり、人ごとではなく、自分自身も黙っていれば「加害者」側にいることを自覚することが、大切だと思います。
    政治に無関心なのは罪でしょう。
    どんな問題もタブーなく、発言していく勇気こそ、今必要です。
    >KOYASUさん
    リンクありがとうございます。
    自分のその時々の思いを綴っているだけのBlogですが、またお越しください。
    そして、是非いろいろコメントくださいね。
    このように、繋がっていくことが、いずれ大きな力になることを願いつつ…

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