Eternal Birthday

台風が去り、蒸し暑さが残った
空は厚い雲に覆われ
日の光も見えない
雲は雨をつれてきて
夜の底を濡らしていく
でも、その雲をつれてきたのは
さやかに吹く風…
こんな夜は 窓を開けよう
雨が吹き込んだって かまわない
月の代わりに 風と
少し おしゃべりをしよう
今日1日のことを 分かち合おう
世界やこの国の 曲がり角の日…
そんな日に この世に生を受けた僕は
歴史の海に深く 沈む存在でしかないけれど
今このときに 火照る肌に
涼やかな風を感じている僕は 確かにここにいて
…永遠の命って ほんとにあるんよ
あんたが私を覚えていたら
私はあんたの中で永遠に生きる…
祖母の言葉を かみしめながら
僕は自分にいう
Happy Birthday!
生は 多くの無名の死の上に 成り立っている
そして 死は生によって 豊かに意味づけられる
風に吹かれて 僕は確かに ここにいる
その僕を 思い出す人がいれば
その人の中で 僕は何度も
生まれるのだろう
僕が風になって 木の葉を揺らすとき
少しでも 思い出してほしい
それが 僕の永遠の命
僕は 永遠に 生まれ続けるのだ

2 個のコメント

  1. 生まれた月ごとに決められた”誕生石”がある、と世に広まっていますが、
    日にちごとにも、あるのだそうですよ。
    調べてみたら、9月11日の誕生石はブルーサファイアで、
    宝石言葉は”慈愛・誠実”ですって。
    歴史に暗い影を落とした日付ですが、
    この日に生まれた、そして、この日にこれから生まれるすべての子供たちに、
    “いいことが、たくさんありますように!”と、言いたいです。
    慈愛と誠実さを出来ればたくさん受けて、
    良い生活、良い人生をおくれますように。
    そして、もちろんHaruさんにも。
    誕生日、おめでとうございます。(^^)
    出逢いの数だけ、何度でも生まれることが出来るんだ、と思ったら、
    何だか少しうれしくなってしまいました。
    素敵なエントリですね。
    このエントリに気付かずに、昨夜メールをお送りしてしまいました。
    重複してしまいましたけども、おめでとう!の内容なので、許して下さいね。
    ではでは。

  2. そうですか、ブルーサファイアですか…
    きれいな宝石でよかったです。
    「慈愛」「誠実」というのは、僕にとっては身に余る言葉ですが。
    その言葉が似合うほどの、人間ではないことは、僕が一番知っていますから。
    下手な詩を公開してしまって、ちょっと恥ずかしいです。
    ありがちな「今日は僕の誕生日です」的エントリーは、もういらないと思いましたので。
    ブログも3年目にはいると、同じような書き方では、自分自身新鮮さがありませんから。
    僕にとって、生と死は、永遠のテーマなのです。
    なぜ生まれ、生き、そして死んでいくのか…
    生まれなければ、死ぬこともないのだけれど、出会うこともない。
    仏陀は人間の苦しみを「生・病・老・死」と表現しましたが、僕は生きることをもっと肯定的に捕まえたいのです。
    クリスチャンだった祖母の影響を受けつつ、自分なりに生と死、その両方を乗り越える詩をいずれ書きたいと思っています。
    今回は、その試作程度で許してください。
    メールには、またお返事書きますね。
    では、おやすみなさい。

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