子どもは日が暮れるまで遊びほうける

夏至も過ぎ、梅雨の合間の晴れ間で、今日はいい天気だった。
今週は忙しく、毎年恒例にしていた「キャンドルナイト」はできずじまいだったが…
今日は久しぶりに学習会に出かけ、いろいろ勉強してきた。
やはりこういう時間は必要だ。職場にこもっていると、どうしても近視眼的になってしまう。
もう一度、明確な構想を持って、仕事をしていくことを大切さを感じた。
さて、今日は娘を保育所に迎えに行く番だったので、急いで帰ってきたのだが、日も長くなり6時を過ぎてもまだまだ明るい。
長女は誕生日に買ってもらった自転車になりたくて仕方がない。
そこで、先に学童から帰ってきてTVをだらだら見ている息子達も誘って、近くの公園に遊びに行く。
Yuyake To Hikokigumo
公園の上の空には、飛行機雲が夕焼けに光っていた…


そういえば、僕が子どもの頃は、日が沈むまで遊びほうけたものだ。
カラスがねぐらに鳴きながら飛んでいくのを見て、家の戻ると、おいしそうな夕餉の匂い…
夏なら、食事の後にたまにスイカが出て、それをほおばって、お風呂に入ってさっぱりしても、まだ午後8時ぐらい。
そして、ふっくらした布団に入って、眠りについたもんだ。・
ところが、今の我が家では、息子二人は誰もいない家の鍵を開け、テレビを相手に時間を過ごし、7時頃に親が長女を連れて帰ってきてからやおら宿題を始め、ご飯ができるのは8時半くらい。
それから、食べ始めて、風呂から出たらもう午後10時を回っている…
寝かしつけてから、たいてい僕が後片付けをして、終わったらもう12時近く。
それから、持ち帰りの仕事を始める…
ああ、子どもって時間なんか気にせずに、日が沈むまで近くの広場で遊びふけるものだったんじゃないかなあ。
なのに、うちは親が仕事に追われて、そういう子ども時代をちゃんと保障してやれていないんじゃないか。
これはうちだけのことではないと思うが、二人とも子育てに関わる仕事をしている分、矛盾を感じる。
いろんな学習会で、親の長時間労働が子どもの成長に与える影響は十分わかっているのだが…
こんなに忙しいと、つい口から出てくる言葉は「早くしなさい!」。
これが子どもを追いつめることは、仕事柄よくわかっているのだが、今子どもに関わる職場は様々な問題を抱え、多忙化を極めている。
他人様の子どもを追いかけて、自分の子どもことに十分関わる時間をもてない。
最近、こういう矛盾に悩む毎日である。
だから、今日は夕食が遅くなろうとも、3人の子ども達と公園で遊びふけた。
沈む夕焼けを見ながら…
まあ、とりあえず明日は休みだし。
本当は子ども達が家に帰れば、親が笑顔で迎える、そういう、昔は当たり前だった生活をしたいのだが…

3 個のコメント

    • AO-T on 2006年6月25日 at 10:00 AM
    • 返信

    TONE-T,こんにちは。私にとってタイムリーな話題だったので、コメントしてしましました。実は昨日の晩、遠距離恋愛中の彼と子供の育ちについて討論をしたところだったのです。付き合い始めてもうすぐ9年になるので、結婚や子育ての話しをよくするようになりました。お互いオーストリアとスペインの海外生活を経験しているので、収入は十分ではないけれど、自分の趣味や子供、そして家族のために十分な時間のある生活を見てきました。お金がないので、間接照明やキャンドルナイトも当たり前のことです。日本でもゆったりとした生活は可能なのでしょうが、子供の進学その他のことを考えるとそうも言っていられないのが現状ですよね。私の仕事はこれからどうなるかはわかりませんが、彼はこれからも帰宅が10時や11時になることがよくあるようなんです。学校で子供達の話をきいていると、それが子供にいい影響を与えるはずがないのは明らかなことです。私が子供の頃も、両親共銀行員で、帰宅が11時なんていうことはよくあることでした。でも、私は、祖父に祖母、曾祖母までが私の帰宅を待っていてくれ、一緒に粘土細工をしたり、公園に桑の実をとりにいって、帰り道は「からすと一緒にかえりましょ~」「お手つないで、野道を行けば~」なんて歌を歌いながら帰ったものです。
    私も彼も、結局答えは見えずじまいだったんですが、そんな生活で、子供を産むというのが無責任なことではないのか、というのがお互いの考えでした。結婚もしていないのに考えすぎだと言われればそれまでなのですが(私は将来を期待しすぎる(皮算用含)、それから心配しすぎる癖があるようです)、海外移住を含み、将来のことを真剣に考える時がきているようです。

  1. 遊びほうけるのを、大人も忘れないようにしたいものだと思います。私は、仕事が残っていると思うと、まとまった時間を使ってゆっくりすることができなくなってしまうタイプなので、気をつけたいと思ってます。

  2. >AO-Tさん
    彼と子育てについて話し合えるなんて、なんて素敵な関係なんでしょう!
    対等にお互いを大切にしているのが伝わってきて、新しい世代の息吹を感じます。すばらしいです。
    僕のような40歳代は中途半端なんですね。右肩上がりの生活の中で育ってきて、民主的なこと言うくせに心の奥底では「男尊女卑」が巣くっていたり…
    新しい世代が、もっと増えることを願ってやみません。きっと、日本はいい方向に行くでしょう。
    Slowな生き方を、彼とともに手探りで探してください。若いということは、やり直しがきく、それだけでもすばらしいことです。
    >koyasuさん
    民主的な活動家ほど、きまじめに根を詰めてしまいますよね。自分は正しいことをしていると思いこんでいるのが、たちが悪い…
    僕は、目標が違うだけで、天皇のために死んだ戦前、企業のために過労死する現在と何が違うのかなと思います。
    誰のためでもなく、自分のために生きる、生き物って本来そういうものじゃないですか。
    「わがまま」に「いいかげん」に生きることが、今求められているのでは…
    僕がいつも思うのは「僕がしなくても、必要なことならきっと他の誰かがするはず」ということです。
    肩に力を入れず、ぼちぼちやっていきましょう。お互い、手を繋ぎつつ…
    それでは。

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