EPSONのPM-2000CをMac OS Xで使う

Mac OS Xの前身がNeXT STEPであることは、広く知られているとは思うが、その分、過去のMac OSの遺産のかなりの部分を切り捨てて、設計されている。
その中でも、大きいのがプリンタなどの周辺機器への対応。
Mac OS Xを使い始めたいが、そうなると今までの周辺機器も買い換えなくてはいけないと、古参ユーザほど悩んだのではないだろうか。
実は、僕も移行の際にプリンタが使えなくなることに頭を抱えていた。
僕はEPSONのPM-2000Cを使っているが、この機種はMac OS Xをサポートしないことが正式に発表されていたし、プリントアウトできないコンピュータなんて、使い物にならないなと思っていたら…。
Mac OS X 10.2(Jaguar)からCUPS(Common Unix Printing System)が実装されると聞いて、小躍りした。
この技術は、非PostScriptのプリンタに対して、PostScriptを使って出力できるようにするもの。
要は、LinuxのGhostScriptのようなもの。
これなら、きっとインクジェットのプリンタ対応のドライバが出るに違いないと思っていたら…。
やっぱり出ました(^^)
Gimp-Print
gimp-print_web_page.jpg
上記のページのMac OS X Uses!のリンクをたどって、Gimp-PrintとESP GhostScripの最新版をダウンロードしてほしい。


僕はPM-2000CをUSB接続で使っているが、そうするとプリントセンターで下のように表示されてしまう。
pm-2000c.jpg
そこで、ESP GhostScripとGimp-Printをインストールする。
gimp-print_installer.jpg
そして、プリンタを接続し、電源をつけて、再起動。
プリントセンターを立ち上げ、「オプション」キーを押しながら、「追加」ボタンを押すと…。
print_center.jpg
「詳細」というタブが出てきて、「装置」の「PM-2000C」が現れるので、それを選択する。
「プリンタの種類」で「EPSON」を選択し、「PM-2000C」を選択する。
そして、「追加」ボタンをクリックすると…
printer_list.jpg
見事、PM-2000Cが追加された。
いろいろ試してみたが、もちろん純正のユーティリティは使えないが、十分実用に耐える印刷品質。
EPSON以外にもCANONなどいろんなメーカのドライバが用意されているので、困っている人は是非一度使ってみてほしい。
付け加えであるが、Mac OS X 10.3(Panther)からはGhostScriptがシステムに内蔵されているので、Gimp-PrintをインストールするだけでOK。
こういう応用性の広さは、さすがオープンソースがベースのMac OS Xだね。
Winにはまねできない柔軟性だと思う。

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