報われた夜

このところ、更新が滞っているtonetalkであるが、それは自身の仕事の忙しさもさることながら、娘が通う公立保育所の民営化に取り組んでいるのも原因の一つだ。
民営化を進めている市や、委託先の法人は仕事でやっているが、保護者にとっては仕事ではない。
仕事を抱えて、それが終わった後のプライベートな時間を使って、取り組んでいる。
市という大きな組織を相手に、今の保育水準を守らせたり、法人によりよい保育をさせるよう、意識を変えさせていくことは、かなりのエネルギーがいることだ。
今夜の会議ではこの1年間話し合ってきて、お互いに合意したことを文書にまとめ、確認しあう作業をした。
この文書をまとめるのもたいそうな仕事で、休みの今日を1日つぶして作成した。
しかし、これが今後の大きな武器になることも確かだ。
口約束ではなく、形として残るのだから。
その席上、一緒に取り組んできた仲間達が、僕がいなければ民営化の取り組みもここまでこなかった、と口々に言ってくれた。
僕としては、市のやっていることが許せなく、正しさを貫くためと、そして、ただ何もせず「民営化、いやだなあ」と愚痴だけ言っているのはいやだったので、自分のポリシーとして行動を始めたのだった。
もちろん、自分の意見だけではうまくいくはずないので、民営化対策委員会を立ち上げ、そこでの話し合いや、保護者全員対象のアンケートを採って、みんなの総意をまとめて要望していったり、常にみんなのものになるように意識して取り組んできた。
そして、それが今夜の合意書に結実したと思う。
動けばネットーワークが立ち上がり、ともに動いてくれる仲間が現れ、そして本当の協力が生まれる。
そういうことを実感した2年間だった。
自分という存在が、誰かのためになっていること、自分の働きを認めてくれる人がいること、これが「生きる喜び」に繫がっていく。
民営化に対する取り組みはまだまだ続くけど、今夜は久しぶりに報われた夜だった。
一休みして、またがんばっていこうと思う。
SAKURA KIDS

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