長男が小学校に上がるのを機に、学童保育に通い始めた。
今日で4日目。
だいぶ慣れてきたので、今日から玄関で「行ってらっしゃい」をする約束だったのだが、「途中までついてきて」ということ。
しかたがないなあ、と一緒に歩いていくと、僕をおいてどんどん先へ行く。
道のりの半分のところで「さよなら」すると、後は後ろも振り向かず、ずんずん歩いていった。
僕の頭の中には、平中悠一の”She’s Rain”のラストシーンの一節が浮かんでいた。
「一人で歩いてってほしいんでしょ?」
──もし僕の顔をはたでみてたら、泣き笑いみたいにみえたんじゃないかと思う。
レイコは、僕の目を見すえて目をほそめ、それからにこっと笑い、腕を小さく振ってみせた。そしてきっぱりと僕に背を向け、振り返ることなしに膝をのばして歩いていった。
手がかかるときは、「早く自立してくれ」なんて勝手なことを考えていたけど、こうやって少しずつ手が離れてくると、今度はなんか寂しくなってくる…
親って勝手なもんだね(^^)
昔、日本では「子育て」とは言わず「子やらい」と言ったそうな。
つまり、子どもをどこかにやってしまうということ。
本来、この国には子どもを自立させるための、社会的な仕組みがあったんだね。
「親離れ」ならぬ「子離れ」…
こちらの方が、僕も含めて、今の親には難しいのかもしれないね。
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