Category: Poem

ほんとのわたし

わたしの何を求めているのわたしの欲しいものは男じゃないの男の中にいるわたしわたしをもっと見つめていてわたしは気持ちがわからないからあなたの心に興味はないのそれよりあなたの身体をちょうだいあなたのいちばん熱いところをわたし …

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僕が死ぬ時には

僕が死ぬ時には 霞がかった春の午後がいい 桜が満開のその下で 花びらが杯に浮かんでいたりして 僕が死ぬ時には フォーレのレクイエムが流れているといい 「アニュス・デイ」の調べが 高い空に吸い込まれていく 僕が死ぬ時には …

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暗い闇の中で明日を待ちながら僕は何かを探している

考えがまとらなくて とりとめのないことばかりが、頭をよぎる夜 こういうときに、コトバの神様が降りてくる気がして 手にするのは愛用の万年筆 ものを書くって、結構恥ずかしいこと 胸をかち割って、脈打つ心臓を見せるみたいで 他 …

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