佐野元春『月夜を往け』を聴いて

やっと買いました。
佐野元春の『月夜を往け』。
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今、何度も聞きながら、歌詞をかみしめている…
「月の光
 冷えた風…」
いつも以上に、抽象度の高い歌詞。
「君」は誰をさしているのか…
佐野さんの歌詞ではよく単に「君」と表現されているのだが、ここに誰を想像するかは、聞き手に任されている感じがする。
何で「月夜」なのかな?
「往け」って表現使ったのは、何でだろう?
「往く」は「行く」に比べて、「目的地に向かって進む」って意味がより強くなる。
「明日もきっとさまようだろう」
…パートナーと二人で日々を生き惑いながらも、人生の目的に向かって、二人で少しずつ近づいていく。
何のために生きているのか。
それって永遠の問いだけど、誰もが自分の答えを出さなくてはいけない問いでもある。
ふと弱気になる夜に、ほしいのはパートナーの優しい支え…
そう考えれば、月の光のようなほのかな光の方が、ふさわしいのかもしれない。


それにしても、うっとしいのはCD 2。
ちゃんとお金を出して買ったのに、コピーを一回しか認めないないなんて、いったい何考えてるんだ。
それも、いちいちインターネットにつなげないいけないなんて。
まだまだネットを使っていない人もいるというのに。
これって、正当なリスナーの権利を侵害しているよね。
EPIC SONYまでこんな方向をとるなんて。
佐野さんが独立したのは正しい。
著作権が不当に侵害されるのはいけないけど、音楽はもっと自由に楽しむべき。
日本の音楽業界は、アーティストに対して強い立場を保ちつつ、自分の利益だけを守ろうとしていると感じる。
しかも、CD 2はMacに対応していない。
それだけども腹が立つが、僕の環境ではちゃんと再生されている。
その秘密は…
知りたければ、コメントください(^^)
あ、決して悪いことはしていませんよ。
技術はいつも不完全なものです。

10 個のコメント

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  1. trackbackありがとうございます!
    そうですね、ラジオで元春は「自分のストーリーでなく聴いているみなさんのストーリーになるよう心がけた」と話していましたから。
    エピック最後のシングル、感慨深いです。

  2. ふ〜む、Haruさんはロマンティストだなぁ。
    なんも考えずに音楽きいてる自分に気づきました。

  3. >asukaさん
    お越しくださり、ありがとうございます。
    確かに、いろんな聴き方ができる歌ですよね。
    そして、今時珍しい3分台の曲…
    長く饒舌な歌が多い中で、かえってこの短さが新鮮ですね。
    サウンドも柔らかくて、優しい。
    ストリングスとホルンとアコースティックギター…
    佐野さんのサウンドも、深みを増しましたね。
    今度のニューアルバムも楽しみです。
    >コンクさん
    いやあ、わかってしまいました(^^ゞ
    何たって、趣味が詩作や作曲なもんで。
    創作しているときに、自分が別世界にトリップしている感じが好きなんですよね。
    なんて、ホントはそんなことはなくて、詞も曲もかなり論理的に作るもんなんですよね。
    ひらめきも大事だけど、結構冷静に構成を考えて作ってます。
    詩の読みとりも、辞書的な意味から想像していったわけで。
    だから、あまりロマンティストじゃないですよ(^^)
    まあ、いつもは歌詞なんてほとんど聴かずに、曲を流していますけどね。
    ではでは!

  4. 佐野元治氏はSony Epicだったんですか!
    うちの好きな別所ユージと松ヶ下宏之もBluem of Youthの頃は一時期Epicでしたよ。
    最後は契約切れでしたが…。
    曲の中の一人称ってその曲の度に違うから、
    毎回誰に対してどんな気持ちで歌っているのか…
    そういう風に想像するのってウチも好きです。
    前に、Bluemの曲で何度聞いても
    曲の意味がつかめなかった時が会ったんですが、
    その曲は大切な人の死を歌った曲だと
    少し後になって知りました。
    もう、曲聞きながら号泣しました(つд`)
    (暗い内容でスイマセン)
    あと「夢」って言葉の意味も
    曲によって大きく違いますよね?

  5. >コバルト・ブルーさん
    コメントありがとう。
    そうでしたか。コバルト・ブルーさんの好きな二人もEpic Sonyと契約していた時期があったんですね。
    昔は佐野さんも「Epicはアーティストの考えをまだ理解してくれる会社だ」と言っていたのですが、今回のCCCDの件で、ついに袂を分けた感じですね。
    佐野さんは「君」という二人称をうまく使っていて、「約束の橋」なんかは自分に対して歌われている錯覚に陥ったりします。
    一度聴いてみてください。
    「夢」という言葉もそうですね。
    この歌の場合は、あてどない日常を忘れて、しばし彼女との蜜月に酔いしれている感じでしょうか?
    コバルト・ブルーさんもちゃんとこの曲を聴いてくれているんですね。
    うれしいです。
    では、これからもよろしく!

  6. 抱きしめる花はデイジー

    佐野元春さんの情報が今週、一気に出てきました! まずは、今月19日に発売されたばかりのマキシシングル「月夜を往け」。とても気に入っていて、ヘビーローテーションの一曲になっています。爽やかなサウンドに前向きさを感じさせる歌詞、是非聴いてみてください。オフィ…

  7. ごめんなさい(TДT)
    佐野さんの曲は試聴でサビしか聞いてません。
    でも聞いてて和みました(*´д`*)ポッ

  8. いえいえ、それでも十分ですよ。
    和むでしょう。音楽で癒されるって、このことですよね。
    今も繰り返し聞きながら、コメントしてます。
    もし気に入られたら、是非お買い求めください(^^)
    では!

  9. はじめまして、トラックバックありがとうございました!
    昨日の「僕らの音楽」感動しましたね。
    「月夜を往け」を歌う佐野さん、素敵でした。
    CMの佐野さんも、「アフリカの爪」で見せてくれる
    不思議な佐野さんも好きだけど
    ミュージシャンとしての佐野元春を見るのは久しぶりで、胸が熱くなりました。

  10. >hinaさん
    お越しくださり、ありがとうございます。
    昨夜(とは言っても時間的には今日でしたが)の「僕らの音楽」よかったですよね。
    僕は気づくのが遅くて、最後の「Rock’n Roll Night」しか観られず、残念でした(:_;)
    インタービューもよかったみたいで。
    初めて佐野さんを見た高校生の時から、基本的には変わっていないのを感じて、うれしかったです。
    佐野さんには、いつまでも熱くロックしてほしいですね。
    では、これからもよろしく!

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