8月6日を忘れない…

午前8時15分、一個の原子爆弾が広島に落とされて、59回目の8月6日が過ぎた。
原爆死没者数は23万7062人。今年1年で亡くなられた被爆者の方と、新たに死亡が確認された方が5142人…
原爆はまだ過去のことではない。
いろんなメディアで読んだが、生き残った方はそのことを喜ぶのではなく、心の傷として抱えて生きているということ。
目の前で親しい人たちが無惨に死んでいき、それを助けることもできずに、なぜ自分だけが生き残ってしまったのか…
その自責の念とともに、長く戦後を生きてこられた方の思いを、いろいろと読んだ。
原爆の罪深さを、身にしみて感じた…
…やはり、戦争なんていらない。
この世に正しい戦争なんてない。被害者はいつも弱い立場の人たち。得するのはほんの一握りの人たち。
もうそういう事実に僕たちは気づき始めている…


僕はいつも広島市長の「平和宣言」に注目している。
被爆市の市長として何を語るか、全世界が注目しているはず。
今年は核兵器の開発を進めるアメリカの「自己中心主義」を批判していた。
そして、75周年の2020年までに、この世界から全ての核兵器をなくすことを。
それに引き替え、小泉首相は今年も空虚な言葉を語って去っていった。
平和主義を前提に9条を見直すだって?
ウソもたいがいにしてほしい。
「集団自衛権が違憲なら、憲法を改正して対応するのが筋」って国会で発言したじゃないか。
イラクに戦争を仕掛けて反省もないアメリカについていくために、憲法を改正しようとしている男に、平和を語る資格はあるのか。
24万人の死者はあなたのしようとしていることを、じっと見ている。
そして、僕たち国民も。僕たちは決してだまされない。
このことは忘れないでほしい。

4 個のコメント

Skip to comment form

  1. 8ページの涙

    息子が声を出して宿題の本読みを始めた。
    「母さんの歌」 大野充子
    道のほとりに大きなくすのきが立っていました。
    細い月の出た夜
    幸せそうな親子が歌を歌って通りすぎていくのを見ながら
    くすのきはあの日の夜のことを思い出しました。
    夜空が真っ赤に染ま…

  2. 8月6日

    毎年思うことです。
    核兵器をなくせばそれでいいの?
    今の技術なら広島型原爆程度…

  3. 原子爆弾を落としたことは、国際法に反する非戦闘員の大量虐殺です。このことについて謝罪していないアメリカに尻尾を振る総理大臣も悲しいです。右も左も謝罪にこだわるべきです。中国が靖国にこだわるのは当たり前です。被爆国日本がこだわらないで誰がこだわりますか?毎年アメリカの大統領に謝罪を要求すべきです。まさに日本のアイデンティティです。

  4. 初めまして。お越しくださり、ありがとうございます。
    本当におっしゃるとおりですね。
    僕のいくつかのエントリーで書きましたが、小泉政権のアメリカ追従の態度は本当に腹立たしいです。
    謝罪を要求する勇気もないんですね<日本政府
    というか、問題は日本では戦前と戦後と支配者層に変化がないことでしょう。
    中曽根元首相も元軍人じゃないですか。
    こういう人たちは、公職追放でもよかったはずです。
    このあたりの甘さが、今の日本の現状を作っているのでしょうね。
    まあ、それも含めてアメリカの戦略であるあたりが、またまた腹が立つのですが…
    これを機に、よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスは公開されません

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください