今日、「不惑」の年齢を迎えた。
今更誕生日なんて、うれしい歳ではないけれど、何か一つの節目を迎えた感じはする。
子曰、
「吾十有五而志于学、
三十而立。
四十而不惑、
五十而知天命。
六十而耳順、
七十而従心所欲不踰矩。」
有名な孔子の「論語」の一節。この解釈はたいてい高校の漢詩の授業で教わったようなもっともなものがほとんどだが、前に一度、もっとネガティブに解釈したものを読んだ覚えがある。
その方が僕には共感的に読めたのだが、詳しい内容は忘れてしまった(^^)
ただ、僕の実感で解釈すれば、「四十而不惑」は「四十歳で狭い枠にとらわれないようになった」といった解釈よりも、「自分の限界が見えてきて、覚悟が定まってきて、迷わなくなった」という方がいいように感じる。
若い頃のような無茶はもうできない年齢になり、同時に自分にはできないことも見えてきて、あるがままの自分を受け入れる勇気がもてるようになる年齢。
僕はそう解釈することにしている。
そう考えれば、きっと「50歳で天命を知る」という言葉も、実感を込めて理解できるんじゃないかなあと思っている次第である。
9月 11 2003
2 個のコメント
自分も昨日、不惑の歳になったので、「不惑」ということばを検索しているうちに、辿り着きました。
このブログを読んで「ほんとにそのとおりだ!」と共感しコメントさせていただきました。
お互いがんばりましょう!
すーぱーやっぷんさん、初めまして。
古いエントリーに、コメントくださり、ありがとうございます。
やはり大台に乗るって、特別な気持ちになりますよね。
同時に、これは厄年の始まりでもあります。
いろんな意味で、心と体に大きな波が押し寄せてきますよ。
抗わず、流れに身を任せましょう。
その方が楽に生きられます。
そういう僕は42歳になり、後厄も残りわずかになりました。
今一番思うのは、年を重ねるほど、人は精神的に自由になれるということ…
それは一種の開き直りなのかもしれませんが。
肩の力を抜いて、生きるのが一番です。
がんばらないで、「いい加減」に生きましょう。
では、これからもよろしく!