涼しい風が吹いている

日中のうだるような暑さは、落陽とともに嘘のように退いていき、夜が風とともに涼しさを運んでくる。
Macの前の定位置に座り、横の窓を全開にする。
ブラインドが風に揺れている。
隣の家々の、生活の音が聞こえてくる。
シャワーの音、諍いの声、笑い声、そして子どもの泣き声…
そして、僕の部屋からは、ひたすらキーボードを打つ音。
できれば、蛙の歌う声が聴きたいな。
子どもの頃、夜な夜な耳にしながら、眠りについたあのメロディ。
裏に田んぼも山もあるけれど、今夜はなぜか黙っている。
夜の匂いが部屋に流れ込んでくる。
空には星が瞬いている。
今をともにしたい君は、遠くの街にいる。
涼しい風が吹いている。
このさやかな風にそっと、想いを載せて飛ばそう。

2 個のコメント

    • bkntmrg on 2005年7月26日 at 12:52 AM
    • 返信

    素敵なエントリだなぁと、うっとりして読みました。
    蛙の鳴き声は、わたしは、今年はまだ聞いていません。
    わたしの家の前には川があって、そこに蛙がいるんですね。
    夏には、蝉と蛙とが、まったく同時にいっせいに鳴き出して、
    それで真夜中によく起こされます。
    だけど、どうしてだろう。
    蝉と蛙になら、真夜中に起こされても、嫌じゃないんですよね。
    風にのせた想いは、願い事でしたか?
    もし、そうなら、わたしのものとあわせて、
    昨夜、流れ星にお願いをしました。
    かないますように…
    トラックバック、うれしかったです。
    Haruさんからのトラックバック、いつもうれしいです。
    それでは、おやすみなさい。

  1. せっかくコメント頂いたのに、返事が遅くなって申し訳ありません。
    うちの周りはまだ田んぼがたくさん残っていて、オタマジャクシを捕ったり、まだまだ楽しめます。それでも、近年休耕田が増えてきましたが…
    こういう環境が消えていくのは、寂しいですね。やっぱり、人らしく生きるには、昔ながらの環境が大切です。
    願い事は、流れ星に届いたでしょうか?
    一緒にかなえばいいですね。そう祈っています。
    では、また。

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