クリスマスの約束（小田和正SPライブ）

昨夜（といっても今日のことだが）、夜半過ぎに何気なくTVをつけると、なんと小田和正氏の映像が目に飛び込んできた。
「え？　何？」と動揺していると、毎年恒例のクリスマスライブではないか！
そうか、今夜やってたのか。いつもこの時期は公私ともに忙しく、新聞なんて見る暇もないから、気がつかなかった…
ラッキー、これはきっと虫が知らせてくれたんだろう。
高校時代の気持ちに戻って、TVの前に座り込んで見入ってしまった。
小田和正音楽特番　クリスマスの約束　“大好きな君に”

小田和正とTBS、5回目のクリスマス……。今回で5年目を迎える、「クリスマスの約束」は、小田和正という一人のアーティストが持つ卓越した表現力を余すことなく伝え、過去4回の放送では、「良質の音楽番組」として、視聴者をはじめ多くの方々から高い評価を頂くことができました。

まずびっくりしたことは、小田さんがしゃべるしゃべる…(^^)
オフコース時代のクールな姿しか知らない僕は、そのあまりものギャップに、しばらく呆然としてしまったほどだ…。

ぶっとんだのは、コンサートツアー各地で撮ったビデオ。
小田さんが「やってまいりました〜」と高いトーンでしゃべり出し、笑いを交えてその土地を紹介するもの。
その笑いの取り方のセンスもなかなかのもの。大阪人にも負けてまへんで(^^)
小田さんってこんな人だったんだ、いや、もしかしたら年齢を重ねて、一皮も二皮もむけたのかも知れない
そんなことを考えながら、等身大の小田さんを感じて、嬉しくなり、TVの前でにこにこしていた。
でも、音楽が始まるとそこはさすが。
５０歳を越えたとは思わせないテナーの声、バックバンドとの息のあった演奏。
そして、会場を所狭しと駆け回るエネルギー。
会場のみんなと一体となったライブに、こちらの胸も熱くなってきた。
いつしか、僕のTVの前で歌い出していた…
会場の多くの人も、曲に合わせて歌っている。
中には、涙ぐんでいる人も…
いつも聴いている歌なのに、改めて歌詞を表示されると、ああいい歌だなあと思う。
特に圧巻は、「そうかな」に納められている「明日」の演奏のバックに、世界各地の戦争で苦しんでいる人たちの映像が流されたこと。

涙に震えながら 戦うべき時があるんだ
守るべき人のために その哀しみを 乗り越えるために

そうだよね、この現実から目を背けてはいけない。
音楽にどれだけ力があるかわからないけど、今にコミットし続けることは忘れてはいけない。
小田さんが長く第１線でやってこれた理由が、わかった気がした。
アンコールでSMAPの中居君と「夜空ノムコウ」を歌ったり、サービス満点のコンサート。
最後の歌は「たしかなこと」。歌詞がじわじわと心に染み渡る、いい歌だ。

忘れないで どんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らは この場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ

久しぶりに、いい気分になれた。小田さん、ありがとう。
ところで、どうも話し方が小○首相に似ている気がしたのは、僕だけだろうか…
それはさておき、まだまだ引退しないでね。
もう一度、コンサートで会場で会いたい、そう心に誓った夜だった。