橋下大阪府知事の不当な教育委員会への介入

「くそ」発言で物議をかもしている橋下知事だが、彼のしていることはそもそも法律を無視しており、法を遵守すべき知事として、あるまじき行為である。
行政が不当に教育に介入しないという戦前の反省を踏まえて、独立して教育委員会が設置されているのであり、予算をたてに恫喝してまで自分の意見を通そうとする橋下知事には、ファシズム的な独裁者の恐ろしさを感じる。
学力テストの結果は学力の一部を表しているにすぎないということは、文部科学省自身も認めていることである。
テストの結果の背景には様々な問題があり、総合的に分析して行くことが大切なのに、公表にのみこだわる姿は、異常にすら見える。
公表しない市町村には予算で差をつけるというやり方は、「等しく教育を受ける権利」を保障した憲法にも違反する暴挙であり、知事として許されるものではない。
橋下知事の権力の暴力に屈することなく、各教育委員会は教育の本筋に立ち返り、自主的に判断してほしい。

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