きれいな夕焼けに染まって

僕の家のすぐ裏手は山になっていて、その中腹にある小高い広場はちょっとした憩いの場になっている。
今日、何気なく上って眼下に広がる街を望んでみると、遠く紀伊半島の山々の稜線がはっきりと見えた。
夕方の風景としては珍しく、山の向こうに雲が夕日に映えて、赤く染まっていた。
山裾は靄で霞んでいる。
その前で、都会のビルに少しずつ明かりがともり始めている。
その何とも言えないコントラストに、しばし見とれてしまった。
視線を西へ移すと、あれはもしかしたら大阪湾に浮かぶ島々の影かもしれないけど、それはまさかないだろう。残念ながら海は見えない。
まあ、ここに越してきて光る海を見たのはまだ1回だけ。
いつも涼しい風が吹いていて、僕のお気に入りの場所だ。
と、あんなこんなで、何か得をした気分の一日の終わりだった。

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