新潟中越地震

新潟の中越地方を震度６の地震が襲ってから、１週間が経とうとしている。
この間、いろんなメディアで流されるニュースに、心を痛めるばかりだ。
僕自身も阪神大震災を経験し、自宅の屋根が半壊し、しばらくブルーシートを張った生活だった。
雨が降ると、２階が雨漏りでびしょぬれになり、大変だった。
当時寝ていた僕の枕元に、５キロ以上あるスピーカーが倒れてきて、頭の横に二つ転がっていた。
これが直撃していたら…。ぞっとしたことを覚えている。
地震による死亡者は２９日現在３７人に上り、その半数以上は震災後のショック死や避難生活のストレスによる死亡だという。
被災者住宅の建設もようやく始まったようだが、こういうときにどう対応するかで、その国の政治の質が判断できると思う。
軍事費世界第２位のこの国で、いつまでも不自由な車内生活を強いられている現実…
政治は誰のためにあるべきかを、もっとしっかり見極めよう。

阪神大震災の時も、崩壊した神戸の街は、結局一部ゼネコンの復興景気の餌食になってしまった。
そこで生活していた人たちで、元の町に帰れなかった人は多い。
新潟はそんなことにならないよう、被災者のみなさんが早くもとの生活の戻れるよう、国は全力を挙げて支援すべきだろう。
銀行は８０兆円もの税金を使って救済して、国民に対しては個人財産だからと言って手をさしのべなかった、あのときの誤りは繰り返さないで欲しい。
国の態度はどうであれ、今新潟で救出作業に当たっておられる消防隊員の方々の、昼夜を問わない活動には頭が下がる。
土石流に巻き込まれ、母子３人がワゴン車とともに埋まってしまった件では、男の子を奇跡的に救出。２時災害の危険もある中で、必死になって作業したことを伝え聞くと、胸が熱くなる。
やっぱり、人間ってすばらしいと思う。
ただ、阪神大震災の時も、多くの消防隊員の方が過労でなくなったので、そういう不幸だけは繰り返して欲しくない。
さて、今の僕には何ができるだろうか…
モニターの前でキーボードを叩いているだけでは、意味がない。
できることは募金ぐらいしかないだろうが、少しでも力になりたい。
と思ってネットニュースを見ると、その善意につけ込んだ詐欺が広がっているとか…
ひどい話だ。
こういう極限状態の時に、その人間の本当の姿が出てくるんだろうね。
僕は、こういうときだからこそ、自分なりの美意識を大切に、お天道様に恥ずかしくない行動をしたいと思う。