なかなかSonnetからPanther対応のドライバーが公表されない状況に業を煮やし、ついに敢行することにした。
愛用のPowerMacintosh 7600/200 with PowerPC G3に、XPostFactoを使ってMac OS 10.3 Pantherをインストールするのである。
だめもとで、うまくいかなかったらまた10.2.8に戻せばいいわ、と気楽な気持ちで挑戦したのだが、いくつかつまずいたところはあったけど、基本的には思った以上に簡単にインストールできた。
XPostFacto、さすがである。バージョンも3.0でますます安定してきたのであろう。
Old WorldのMacをお持ちの方、アップグレードカードを差しておられるのなら、試してみる価値がありますよ。
「ソフトウェア・アップデート」で問題なくMac OS X 10.3.7までアップできました。
以下は記念撮影です(^^)
さて、詳しい顛末は「続きを読む」をクリックしてください。
まずはMac OS 9で起動して、Mac OS X 10.3のインストールCDを挿入する。
そして、XPostFacto3.0をダブルクリック。
以下のような画面が表示される。
実はハードディスクをフォーマットするドライバーは純正のものか、HardDiskToolKitでなければアラートがでてインストールできないと注意されるのだが、その場合は「Helper」でMac OS 9がインストールされているハードディスクあるいはパーティションを指定すれば問題ない。
僕の場合はB’s Crewを使っているが、結果的に問題なくインストールできた。
最初は特にオプションもいじることなくインストールを開始したのだが、ものの見事カーネルパニックを起こして失敗。
仕方がないので、オプション画面をよく見てみる。すべて英語だが、バルーンヘルプを有効にして見ると、一つ一つのオプションの説明が出てきてわかりやすい。
最終的に、僕の場合純正のビデオカードのままなので、「Video」の「Use old NDRVs」をチェックすればいいと判明。
以下のようにするとうまくインストールできた。
これで「Restart」をクリックすると、Mac OS XのインストールCDで立ち上がり、ずらすら〜とカーネルのメッセージが表示されるがそのまま待っていると、見事インストールが始まる。
ただ、すべてをインストールすると3GBもあるPanther。僕の場合、内蔵ハードディスクを増設しているが、それでも4GBしかない…
そこで、「カスタマイズ」をクリックし、日本語以外の言語リソースをインストールしないなどシェイプアップをはかり、1.7GB程度まで減らすことができた。
インストールの途中で再起動するが、そのとき「Helper」で選択したMac OS 9で立ち上がる。その場合はもう一度XPostFactoを立ち上げ、「Mac OS X」で再起動すれば、問題なくインストールを再開し、2枚目のCDを挿入するように要求してくる。
指示通りすると、ちゃんとインストールを終了し、再起動。ユーザー登録の画面が表示される。
必要事項を打ち込み、いよいよPantherの世界へ。
ただ、このままではせっかくのPowerPC G3の2次キャッシュが無効になっている。そのせいか、体感速度は遅くてたまらない。
これを有効にするのがL2CacheConfig。
初めて使う場合には、Mac OS 9での下準備が必要。
2次キャッシュが有効になっている状態でGrabL2CacheSettingを実行する。
そうすると、以下のウィンドウがでて、デスクトップに「L2CacheConfig」というファイルが作成されている。
それをそのままにして、再度Mac OS Xで起動して、L2CacheConfigをダブルクリックすると勝手にファイルを読み込み、2次キャッシュを有効にしてくれる。
体感速度もぐっと速くなる。めでたしめでたし(^^)
後は初めて挑戦する人がはまりそうな落とし穴を紹介しておく。
「ソフトウェア・アップデート」を使ってアップすると、再起動したときMac OS 9で立ち上がるが、その場合もう一度XPostFactoを使ってMac OS Xで再起動すること。
それと、一度Helperで指定したMac OS 9を変更すると、Mac OS Xで起動できなくなる。
その場合は、もう一度元のOS 9を指定し直せば、起動できる。
付け加えて、「システム環境設定」の「起動ディスク」がうまく動かない。
OS 9で再起動したいときには、XPostFactoを使う方がよい。
それ以外では、何の問題もなく使えている。Jaguarに比べて体感速度も速くなっているし、Exposéもちゃんと動いている。これはなかなか便利。
細かいところで使い勝手が向上していて、これだったらもっと早く挑戦しておけばよかった(^^)
ただ、システム・プロフィールで2次キャッシュが表示されないが、それは仕方ないのかな。
CPUの表示も変だし…
でも、間違いなくPowerMacintosh 7600で動いているよ。
以下は証拠スクリーンショット。
時間はかかったけど、満足できるアップグレードだった。
たった10$でここまでできるとは、Sonnetのドライバーが公表されないのも、わかるような気がするな(^^)
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