iBlogPatcherを使ってみる

iBlogを使ってのもう一つのブログの運営も軌道に乗ってきた。
こちらの方は、本当に閉じられたコミュニティ対象なので、読者もわずかだが、その分ダイレクトに反応が書き込まれて、それが楽しい。
それで、そちらの方に力を注いでいる分、tonetalkがほったらかしになってしまっている。
しかし、使い慣れたMovable Typeではないので、いろんなトラブルに遭遇している。
一番気持ち悪いのは、エントリーの日付表示の問題。
日本語のシステムで使っているのに、「土 – 8月 13, 2005」なんて表示されるのだ(:_;)
これって、日本語じゃない〜
これを解決するのに、iBlogPatcherを使えばいいということはすぐにわかったのだが、その後が大変だった。
それを乗り越え、何とか使えるようになるまでもってくることができた。
おかげで、睡眠時間はかなり減ったけど(^^ゞ
その分、お困りの方にはきっと役に立つエントリーだと、自負している。
是非、ご一読くださいm(__)m


以下の導入法は、Mac OS X 10.3.9を前提にしていることを、最初にお断りしておく。
まずは、iBlogPacherの働きを簡単に引用しておく。

iblogPatcher の主目的の操作対象である iBlog が出力するファイル群には、
テンプレートや CSS の変更という通常のアプローチでは訂正できない様々な
間違いがあります。また、iBlog のバグにより Blog 名にシングルクォーテー
ションが使用できないとか、日本語の Blog 名、カテゴリ名が使用できませ
ん。元々 iblogPatcher はこれらの iBlog の不具合を訂正し、より適切で
ユーザの意図を妨げない Blog サイトを作成するために開発されました。

ということらしいのだが、1.4.5から正規ユーザになった僕には、不具合がもう一つ実感できない。
とりあえず、日付表示の気持ち悪さが何とかなれば、と導入してみたのだった。
まず、基本的な考え方として、iBlogPatcherは自分のMac OS Xに追加するコマンドの一種である。
だから、ダブルクリックしたら起動するアプリとは違う。
このあたりはLinuxの経験がなく、OS 9からの生粋のMacユーザにはわかりにくい部分なので、注意が必要である。
基本的には、ダウンロードしたファイルに付属している「READ ME」の通りにやれば問題ないのだが、これには抜けていた情報を書き込んだ新しいバージョンがある。
こちらを読みながら、作業を進めることをお奨めする。
iblogPatcher の README.txt 補足
最新版の README.txt
まずは、パスが通っているかどうかの問題だが、Unix的な考え方ではユーザが独自に追加したコマンドは「/usr/local/bin」のディレクトリにインストールするのが常識である。
ここはマニュアル通り、ターミナルに「echo &PATH」と打ち込んでみる。
するとずらずらっと「/bin:/sbin:/usr/bin:/usr/sbin:/usr/local/bin」という文字列が返されるが、これがパスの通っているディレクトリである。
うまい具合に「/usr/local/bin」にパスが通っている。
ということは、このディレクトリにiBlogPatcherをコピーすればいいわけだ。
これはMac OS Xでは簡単で、Finderの「移動」メニューから「フォルダへ移動…」を選択して、「/usr/local/bin」と打ち込めばいい。
すると、以下のウィンドウが開くので、そこにiBlogPatcherをコピーする。
Usr Local Bin
あとは、マニュアル通りにいろんなファイルをコピーしていくのだが、注意すべきはiBlog設定ファイルの名前と拡張子である。
ダウンロードしたファイルには「Sample」という名前で含まれているが、それを「myblog」に変えるか、適当な名前にする。そして、それに「.txt」という拡張子をつけるのを忘れずに。
そうしないと、iBlogPatcherを起動するときに、うまく動いてくれない。
さて、問題はJcode.pmのインストールである。
Pantherを普通にインストールした状態では、これは入っていない。
マニュアルのリンクからダウンロードしても、このままではインストールできない。
Pantherに付属するXcode Toolsが必要なのである。
ハードディスクの容量に余裕があるなら、簡易インストールでかまわないが、僕みたいに4GBしかない環境では、以下のファイルさえインストールすれば、うまくいく。
Xcode Tools
あとは、マニュアル通りコンパイルすれば問題なくインストールできる。
不必要になりアンインストールする場合は、ターミナルから「sudo /Developer/Tools/uninstall-devtools.pl」と叩き、再起動すればよい。
iBlogPatcherの設定ファイルにどう書き込むかということについては、基本的には、以下のエントリーを参照すれば問題ない。
blogPatcher のブログ定義ファイルテンプレート
ただし、僕のように.Macを使っていない人間は、一部注意が必要である。
「’publish’ => ‘%公開先のローカルでのフォルダー%’,」には、とりあえず「preview」と同じものを入れておくしかないだろう。
そして、日付表示を日本語らしくするのは、以下のエントリーを参考にして欲しい。
ReformatDateTime.plugin が英語日付対応に
面倒ではあるが、各ファイルに対して変更を加えていく。
後は、iBlogPatcherをターミナルから実行するときに、以下の通りすれば、.Macを使ってなくてもうまくいく。
iblogPatcher –blog myblog.txt preview after
myblog.txtの部分は、自分が設定したファイル名に適当に変えて欲しい。
このあと、iBlogから公開すれば、日付表示が見事日本語らしくなっていた。2005年8月13日(土)というように。
あとは、設定ファイルをいろいろいじくって、自分なりのIblogライフを楽しむだけ(^^)
久しぶりに力を入れて書いたエントリーなので、わからないことがあれば、コメントください。

3 個のコメント

  1. 導入紹介エントリありがとうございます。わかりにくいというか Mac 用らしからぬツールで恐縮しています。重要なエントリやトピックを適切にピックアップしてあってよく整理されているなと感じたので私のブログでもこのエントリを紹介させていただきますね。

  2. Haru さんの iblogPatcher 導入紹介エントリ

    ブログ「tonetalk」の Haru さんがエントリ「tonetalk: iBlogPatcherを使ってみる」で最新(といってもしばらくバージョンアップして…

  3. 取り上げて頂いて、ありがとうございます。
    苦労した分、初心者の人ほど、役に立つエントリーになったという自負はありますが…
    自作のCGIの使用を許可していないISPって、結構あるんですよね。
    僕はネット接続用に契約しているDTIもそうだし…
    そういう環境でBlogをしようとしたら、無料のサービスを使うか、MacならiBlogを使うしかないんですよね。
    そういう意味では、もっと取り上げられてもいいソリューションだと思います。
    何はともあれ、これからも細かいTipsをエントリーしますので、是非ご教授ください。
    よろしくお願いします。

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