一つの計画

例えば 僕が
ふと 思い立って
君の街まで 飛んでいったら どうだろう
君が いつも歩いている道を
辿って 海へ出てみる
君が いつも聴いている潮騒に
身を任せながら
夕陽をぼんやり眺めてみる
そして
何気なく 君に
メールを送ってみよう
「今、海にいます」って
夕風に吹かれながら
君が来てくれるかどうか 賭けてみよう
太陽の最後のかけらが 水平線に消えるときに
君が 砂浜に立っていたなら
初対面なのに どこか懐かしい
初めて聞く声が なぜか心地よい
日が暮れた夕闇の中で
君が はにかんで立っていたのなら
話したいことが多すぎて
僕はきっと 絶句して立ちつくしてしまうだろう
もし 君の住んでいる街まで 飛んでいけるなら
僕の秘める 一つの計画

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