「マダガスカル」(DreamWorks)

今日、久しぶりに映画館で映画を見た。
子ども達のリクエストで「マダガスカル」。
「シュレック」で有名になったDreamWorksの新作だ(とは言っても、もうかなり時季はずれではあるが…)。
僕としては、今回は海の描写など、レンダリングが向上したとの評判を聞いていたので、そちらの方も確かめたいという思いもあって、子ども達3人で見に行った。
Madagasucar
感想としては、うーん、なんと言ったらいいのでしょうか…


確かに、海や波、水の描写は「シュレック」などよりも数倍リアルになっている。
主人公の動きなど、今回は漫画的に描きたかったということだから、かなり誇張されているのは制作側の意図としてわかるとして。
何というか、場違いに流れてくるBee Geesの「Stayin’ Alive」やLuis Armstrongの「What a wonderful world」…
この違和感をどう言葉にすればいいのか。
まあ、DreamWorksの芸風は、パロディ的なところにあるのは百も承知だが、ちょっとついて行けなく思ったのは、僕だけだろうか。
肝心のテーマだが、野生を求めた結果、意図せずマダガスカルに行き着いてしまった動物たち一行だが、その中でアレックスことライオンが野性に目覚めてしまい、仲間達を食べようとしてしまう…
そんな親友の変化にとまどいながらも、一番とまどっているのは、当の本人。
「自分はどうかなってしまった」と深く落ち込んでしまう…
最後は、本能よりも友情を選び、めでたしめでたしなのだが、要は動物の肉ではなく、魚の肉のおいしさに気づくという…
ベジタリアンにはなれなかったのだね。
結局、ニューヨークに戻ることを選んだ主人公達の生き方は、何を表しているのだろう。
動物としての本能を押し殺してまで、人間に飼われる方が快適なのかなあ。
人間そのものが、本能を飼い慣らし(というか忘れてしまって)、理性のもとで頭でっかちに生きている存在なのだけどね。
ある意味、そういう僕たちに向かっての、パロディだったのかもしれないが…
でも、ストーリーに深みがなく、違和感は残るが、考えるほどのこともない作品のというのが一番ぴったしの評価かな。
その場限り、笑ってお仕舞いという…
このあたり、まだPixerの方が、テーマの表現はうまいと思う。
実は、同じ映画館の隣でやっていた「チャーリーとチョコレート工場」の方が気になっていたのだが…
これは、今度のお楽しみということで(^^)

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