月桂樹の木の下で。

iOS5とiCloudでカレンダーが同期しない場合の解決策(3)

さあ、(2)までの準備が整ったら、バックアップデータをiCalに復元していく。
メニューから「ファイル>読み込み>バックアップ」でファイルを選択すると、次のようなダイアログが表示される。

new event

ここで、バックアップデータを戻したいカレンダーを選択するか、あるいは新規作成して、Mac内にデータを入れ込んでいく。
全てのデータを読み込んだら、ここでネットに繋ぎ、システム設定のiCloudを立ち上げて、サインインして、失敗を最小限にする為に「カレンダー」のみ同期する。
同期が完了し、Calendarを立ち上げたら、見事に同期できているはずである。

成功している場合、Calendarの環境設定から「アカウント」を開いてみると、下のようになっているはずである。

acount

項目が重複する場合は、このアカウント以外に、MobileMeのアカウントも加わっているはずである。その場合は、iPhoneやiPadのMoblieMeアカウントを削除して、最初からやり直すのが一番の近道である。

そして、Calendarの表記が下のように、「ICLOUD」に変わっているはずである。

calendar2

今回の経験から、やはりAppleはMobileMeからのアップグレード組のためにもっとわかりやすい場所に説明を書くべきであろう。一番いいのは、iCloudのトップページにそこへのリンクを張ることだと思う。

後、アドレスブックでも重複項目の問題は起きやすいが、これはアドレスブック自体が重複項目を結合する機能を持っているので問題ない。
思い起こせば、iCalの前身はクラリスオーガナイザーではなかったか。ならば、中にはまだ古いコードが一部残っているのかもしれない。バグ?の原因は、案外その辺りにあるのかもしれない。

iOS5とiCloudでカレンダーが同期しない場合の解決策(2)

一晩明けて、よく考えてみると、要はiCloudはMac内のデータをクラウドで同期するサービスである。ということは、もう一度CalendarのMac内にデータを復元し、iCloudと同期すればいいはずである。昨夜は、バックアップアーカイブから復元していたから、うまく行かなかったのである。やはり、サポートページの通り書き出したバックアップを使うべきだったのである。
しかし、ここでもまた落とし穴にはまることになる。それは後述することにする。

(1)まず、Macをネットから完全に切り離して、バックアップアーカイブからデータを復元する(今はそこにしかデータがないからである)。
(2)前の記事に書いてある方法で、カレンダーごとにバックアップファイルを書き出す。例えば、下のように二つのカレンダーがあれば、それぞれを選択して書き出す。

calendar

そうすると、下のように二つのバックアップファイルができているはずである。

backup files

(3)この段階で、いったんiCloudの全ての機能を停止し、できればサインアウトしておく。そして、それ以上に重要なことは、ここでMobileMeの機能も全て停止し、こちらはアカウントそのものを削除するのである。

acount

「アカウントを削除」ボタンを躊躇なく、押さなくてはならない。なぜなら、MobileMeを残しておくと、アップグレードした後、常に同じカレンダーデータが2回iCoudにアップされてしまう。その結果、カレンダーの項目が常に重複してしまうのである。
私はこの落とし穴にはまり、なかなか気づくことができなかった。
つまり、MobileMeとiCloudは両立できないサービスであり、iCloudにアップグレードするということは、MobileMeは「捨てる」ということなのである。

このことが、Appleのサポートページのどこにも明記されていない。確かに、よく考えればわかることかもしれないが、やはり不親切だろう。
もちろん、MobileMeのサービス期間の人は、25GBのストレージがサービスが終わるまではもらえることは、Appleの名誉のために書き添えておく。

iOS5とiCloudでカレンダーが同期しない場合の解決策(1)

巷では、「iOS5にアップして、iCloudを使用すると、カレンダーのデータが消えてしまう」というバグ?に遭遇している方々が多いようである。
その噂を耳にして、しばらくはMobileMeからのアップグレード(ダウングレード?)を控えていたが、2年間愛用してきたiPhone 3GSが昇天し、4Sを手に入れた段階で、やはりデータ(特に写真)のバックアップは、クラウドで行えた方が便利だと考え直し、敢行した次第である。
そして、見事に上記のバグにはまってしまった。しかし、これはバグというより、Appleの説明不足であり、手順を守ってやればデータを失わずに、MobileMeのアドレスのまま、iCloudにアップグレードすることができるのである。
以下に、その手順を説明したいと思う。

MobileMeのメンバーシップを持っている人は、最初にシステム設定の「iCloud」の設定から始めてはいけない。まず、下記のAppleのサポートページを読み、その通りにやることをお勧めする。

MobileMe:iCloud への移行について

このページの通りにすると、me.comのメールアドレスもそのままiCloudに引き継がれる。違うやり方ですると、「そのアドレスは既に使われています」というアラートに悩まされることになる。
うまくいって意気揚々だった私だったが、いろいろいじっているうちに罠にはまってしまった。何しろ、私の場合は、iCloudで同期すべきマシンが、MacBook、iPhone 4S、iPadと三つある。それぞれで設定していると、例えば「iPhone内のデータを削除する」というボタンが出てくる。消えると怖いのでデータを残すというボタンを押していると、カレンダーのデータが重複し始めた。それを整理するために、iCloudにアクセスして重複したデータを消して、そして念のために「データを削除する」ボタンを押すと、一瞬のうちにカレンダーが真っ白になってしまったのである。

後は、バックアップデータから復元しても、iCloudと同期するとすべて消えてしまう。その繰り返しである。いろいろググってみたが、いい解決策が見当たらない。私は諦めて寝てしまった…。

この時期、秋刀魚は外せない。


Taken at 旬味旬菜 魁羅洲 (カイラス)

牡蠣フライ。美味い!


Taken at 旬味旬菜 魁羅洲 (カイラス)

実は、土曜日には4Sを手に入れていました。と、同時に3GSが昇天…。復元もできずに修理に。Mac製品は嫉妬するって、やはり本当ですねw


Taken at LA VITA E BELLA

お祓いを受けました。


Taken at 阿比太神社

祭りには酒がなくちゃ♪

娘が獅子舞です。