教え子がT-SQUAREのドラマーに!

もう仕事も始まり、正月気分もすっかり吹っ飛んでしまったが、今でもポロポロと届く年賀状を読んでは、懐かしい気持ちに浸ることがある。
特に、何年も前に卒業させた教え子のその後の成長を知り、うれしくなることも多い。
今年特にうれしかったのは、6年前に卒業させた教え子が、あのT-SQUAREのドラマーとして起用されたという知らせだ。
T-SQUAREといえば、「 結成25年を越える、日本が世界に誇るポップ・インストゥルメンタルバンド」として有名。カシオペアと並び、日本でトップクラスのフュージョンバンドだ。
オフィシャル・ホームページにアクセスすると、トップページにメンバーの写真が。
前列の右にすっかり成長し、たくましくなった彼の笑顔がある。
プロフィールのページに彼のことがこう紹介されていた。

2004年
26年目を迎え再び「T-SQUARE」で活動をスタートする。
サポートベーシストに27歳の若手「森岡克司」を迎え、通算30枚目となるAlbum「GROOVE GLOBE」をリリース。また、ドラマーに若干21歳の「坂東慧」を起用する。 「T-SQUARE」は更なる発展に向けて走り続ける。

そう、板東慧君。
彼を中3の時に担任し、文化祭では彼をドラマーにバンドを結成、僕のクラスは体育館でロックコンサートを行った。その時から、彼のテクニックとセンスは中学生の域を超えていた。
卒業後、高校に通いながらライブハウスなどでドラムを叩き、腕を上げていると聞いていたが…
彼のこれからのさらなる活躍を祈っている。


去年の6月からメンバーに加わり、活動していたそうで、Yahoo!ミュージックにも彼の名前を見ることができる。
T-SQUARE、野音で高中正義、高木ブーらと共演決定!(BARKS)
そうそうたるミュージシャンとの共演。アーティストとしても、人間としても、大きく成長していって欲しい。
思い起こせば、彼のいたクラスでの文化祭での発表。
バンドをすると決めたが、メンバーの多くはずぶの素人。
夏休みの何回も集まって、練習に練習を重ねた。
GLAYやラルク、カーペンターズの曲など、多彩なレパートリーを準備して、バラエティに富んだステージにすることができた。
最後は、ブラック・ビスケットの「Timing」をみんなで踊ったりして。僕もちゃっかり真ん中で踊らせてもらったが(^^)
今思い出しても、楽しく懐かしい思い出である。
もちろん、どんな曲であっても正確かつグルーブな板東君のドラミングのおかげで、素人のみんなも安心して演奏することができたのである。
その時にバンドを組んだメンバーは、美容師になった子、ホテルマンで頑張っている子、お好み焼き屋を開くため修行している子、大学で勉強している子、ホント、みんないろんな道に進み、それぞれの生き方を生きている。
たった1年間だけど、彼らの人生に教師として関わることのできた僕にとって、こんな風に自分なりにやっている姿を見ることが一番うれしい。
あのクラスを持っていたときに、僕が教師として一番考えていたことは、「一人一人が帰る場所を持つ」こと。
そういうところがあれば、人間って遠く離れていても、頑張っていくことができる。
卒業した後も、折を見ては連絡を取り合っている様子を聞くと、僕のやっていたことは無駄ではなかったと思ってうれしくなる。
旧3年1組のみんな、僕はこのtonetalkをずっとやっているから、たまに遊びにおいでね。
さて、板東君だが、今は4月にリリース予定のNew Albumの録音で忙しくやっているとのこと。
発売されたら必ず買うので、いい演奏を期待しているよ。

6 個のコメント

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  1. そうですか教え子さんだったんだ。若い人が入ったんだなと思ってました。
    TVにも出てましたよ。

  2. 素早いレス、ありがとうございます。
    そうですか、TVに出ていましたか。
    彼からメールが来て、4月に出るNew Albumでは2曲演奏させてもらっているそうです。
    この仕事やっていると、教え子の卒業後の生き方を知り、やっぱり人間っていろんな可能性を秘めている存在で、簡単に決めつけてはいけないなと実感しますね。
    papaondoさんも、是非彼のことを応援してください。
    とりあえず、New Albumを買ってやってください(^^)
    僕も買います。その時にまた感想をエントリーするつもりです。
    ではでは。

  3. 慧さんというお名前なのですね。
    bkntmrgが、自分自身にいつか付けた名と同じです。
    オフィシャルホームページに行ってみました。なかなか、良いお顔の方ですね。きっと、Haruさん、彼のこと誇らしいでしょうね。
    帰る場所……。
    わたしは今のところ、自分のウェブサイトがそれに近いですが、でももし、それをまたなくしてしまっても、ちゃんと立っていられるようにしておかなくちゃいけないですね。
    我が身一つ、磨いておかなくちゃ。自身で愛することのできる自分、信じることのできる自分で、いなくちゃなぁ……。
    と、そんなことを思いました。
    へへ。それはともかくとして。
    わたし、もうひとりの慧さんを、応援しますね。
    ではでは。おやすみなさい。

  4. >bkntmrgさん
    レスが遅れて申し訳ありません。
    tonetalkをMT3.1に対応させるのに時間がかかっているのと、僕自身体調がもう一つで、家ではぐったりしている日々が続いています…
    慧という名前を名乗っておられたのですか。
    きれいな響きと同時に彗星も連想させて、僕も好きな漢字です。漢字って音と同時に意味も持っている文字だから、こういうときに表意文字の力を感じますね。
    帰る場所、これは僕自身の人生のテーマであるかも知れません。人って、どこか自分なりの収まり場所を求めて生きているような気がします。
    それって、案外自分のすぐそばにあったりして。「青い鳥」のように、ね。
    少なくとも、自分が自分で満たされている幸せ、そういうものも、確かにあると僕は実感します。
    自分は自分であることから逃げられないのなら、むしろそれを受け入れて、あるがままに生きていく方がきっと幸せでしょう…
    帰る場所、それは自分の中にあるのかも知れません…
    それはともあれ、慧君を応援してあげてくださいね。
    では、また。

  5. 帰る場所は自分のなかにある、と、わたしも知っているような気がします。
    だけども、なにかをさがしに行くかのように、
    時折ひとりで、旅をしたり、海鳴りを聴きに行ったり、しているわたしです。
    「自分が自分で満たされている幸せ」という言葉、良いですね。
    そう唱えてみる時、確かに、ほのかに満たされます。幸せに。
    示して下さって、ありがとう。
    体調、お悪いんですね。実はわたくしもです。
    サイトの整備は、さぞ目が疲れるでしょう。ぼちぼちと、ゆっくりなさって下さいね。
    わたしもそうします。では。(^^)

  6. bkntmrgさん
    僕も独りで旅に行きたくなるときがあります。
    今はなかなかかなわぬ希望ですが…
    孤独って自分の中にあるのではなく、人と人の間にあるものだと思います。
    群れているときに、一番人は孤独を感じるのかも知れません。だから、自分と対話するために、僕は独り海に行ったりします。
    Blogの手入れは、ある程度のところで適当にすますつもりです。
    コンピュータってこっちの言うとおりに動いてくれるけど、ちょっとしたミスですねてしまうので、融通の利かない困った道具です…
    この週末には顛末をエントリーできると思います。
    では、また。

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