Mr.インクレディブル(Pixer)

最近、CGネタが続いている気がするが、気にせず書こう。
先日、観た「マダガスカル」がどうも違和感が残ったままで、どうも消化不良。
子ども達も、あの程度のストーリーで喜んでいるようじゃ、ちょっと困ったもんだ。
そこで、自分自身のお口直しと、子ども達にもっとましなものを見せようと、「Mr.インクレディブル」を手に入れてきた。

Mr.インクレディブル
Mr.インクレディブル

posted with amazlet on 05.10.07
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やはり、こちらの方が文句なしによくできている。
ストーリーもわかりやすく、破綻なく、しかもテーマもしっかり描かれている。
子ども達も「マダガスカルよりも絵がうまい〜」と感心していた。
ちょっとオーバーだけど、小さい頃からできるだけ良いものに触れさせることが大切だ。


内容は多くの人が知っているだろうから、わざわざ触れないが、僕としてはシンドロームがニューヨークに送り込んだロボットと戦うときに、ボブがヘレンに言うせりふが好きだ。
「お前達を失いたくない。俺は強くないから、お前達を守ってやれない」
かつてのスーパーヒーローとしての、自分の栄光の影ばかり追いかけていたボブだが、家族がシンドロームに囚われの身になる中で、自分の浅はかさ、力の足りなさに気づいていく。
弱い自分に向き合ったときに、人は初めて本当に意味で強くなれるのだと思う。
そして、その強さは自分だけの力では成り立たない。
みんなでお互いに助け合うこと。そのことを通して、人は「強く」なるのである。
自分の力で何とかなると思っているうちは、「強い人間」とは言えないのだろう。
力を合わせて戦う中で。、子ども達も自分のパワーに自信をつけていき、自己肯定感を深めていく。
つまりは、このストーリーは主人公達の成長の物語だ。
その成長物語も深みがあり、大人が観ていてもじんとくるものがある。
やはり、Pixerは良質のCGを作る。
子ども向けだと、ばかにはできない。
僕は大学で児童文学を専攻したのでわかるが、お子様用に手を抜いて作ると、必ず駄作になる。
子どもは、大人が考えるほど、単純ではない。
優れた児童文学は、大人が読んでもおもしろいものなのである。
願わくは、Pixerは早くDisneyと手を切って、独自に映画の配給に乗り出してほしいものである。

1 個のコメント

  1. ■〔映画評Vol.15〕『Mr.インクレディブル』(2004/ブラッド・バード)

    こんばんは〓
    この8月最後の日も残すところ後10分ほど、
    おそらくは...8月最後のエントリーとなりそうです!((^^)
    ***
    さて、…

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